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パティオ はなおか 主宰  花岡 米盛 さん (その1)

公務員の安定した生活から音楽の指導者へ。歌とアコーディオンとともに歩んできた花岡さん。古稀を過ぎてなお新しいことに取り組む、静かな闘志の人に、ざっくばらんに語っていただきました。(文・写真=ゴマッジョ)

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≫≫ 独奏楽器としての魅力 ≪≪

ゴマッジョ(以下、ゴマ) 花岡さんは二十歳の頃からアコーディオンを始められたそうですが、それまでは音楽とのお付き合いは?

花岡 もともと歌うのが好きで、小学生の頃からコーラスを…。
 だけど、小学校も中学校もコーラス部が無くて、授業で歌うだけで、高校生になって合唱部に入りました。

ゴマ 高校は共学ですか。すると混声合唱で、パートは?

花岡 最初はテノールでしたが、変声もあってバリトンに。
 学校を出て東京都の職員になり、都庁の合唱部に入りました。その頃はオペラのアリアに憧れていて、けっこうがんばっていました。

ゴマ アコーディオンを始めたきっかけは?

花岡 たまたま職場にアコーディオンがあって、それを貸してくれたんです。
 それで、阿佐ヶ谷の白樺という合唱団の伴奏者で指揮者の中山英雄先生に習って、弾き始めました。中山先生には和声なども教わりました。
 5年くらい続けて、そのうち仕事も忙しくなったこともあってあまり練習ができなくなりました。
 その後、改めてアコーディオンに目覚めたのは、当時のメッカである御茶ノ水の谷口楽器に行って、前川康雄先生に師事したことですね。
 アコーディオンは伴奏楽器だというイメージが強かったのですが、前川先生に教わり、独奏楽器としてすごいんだと知り、自分で買ってやるようになりました。前川先生はジャズも好きで、どんな曲でもできるんだと、アコーディオンの可能性に目を開かれました。

ゴマ アコーディオンはどこで作られた楽器なんですか?

花岡 そもそもが民族楽器で、いろんな説があります。イタリア、ドイツやロシアなど…。それぞれの国によって形も違いますし、時代によっても変化してしてきたようです。
 最初に出来たのが19世紀の初期だといいますから、まだ200年くらいの歴史の若い楽器ですね。

ゴマ 種類もいろいろあるようですが、花岡さんが教えておられるのは、もっとも標準的なアコーディオンですか。

花岡 ええ、ヨーロッパで開発されたタイプのピアノ式アコーディオンで、ストラデラアコーディオンともいわれています。
 右手部はピアノと同じ形状の手鍵盤で、サイズはピアノより小さくて41鍵
あります。左手で押すベース・ボタンは和音伴奏のためのもので、120のボタンが付いていて、C、G、Fのキーコードが並んでいて、非常に合理的にできている楽器なんです。

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≫≫ 趣味から指導者の道に ≪≪

ゴマ アコーディオンの一番の醍醐味といいますと?

花岡 どんな曲でも弾けるというところですね。また、どんなところにも持っていける。

ゴマ 多少、重いですけどね(笑い)。
 
花岡 アコーディオンは歌と一緒なんですよ、呼吸が…。空気を入れて呼吸が出来る楽器ですから。ピアノは音が切れちゃいますけど、アコーディオンは音が伸びてつながります。右手は添えるだけで、左手で音楽を作る。
 私も、30を過ぎてからピアノに挑戦したんですが、「こりゃー、だめだ」と諦めました。指は動いても、音色が違うんですね。
 ピアノはやはり幼少の頃からやらないと、いい音色が出せない。その点、アコーディオンは大きくなってから始めてもだいじょうぶですよ。

ゴマ 趣味で始められたアコーディオンですが、かなりいいお歳になって、生業とされたんですね。教室を開こうと…。

花岡 ええ、アコーディオンで生計を立てようと、定年を6年残して退職しました。54歳のときです。女房はカンカンになりましたが(笑い)。

 人に教えるためには、音楽の基本を身に付けていなければと、国立音楽院・音楽療法学科に入り、いろんな理論、和声とか、ジャズ理論などを勉強しました。そして2年行くところを1年でやめて、55歳のときに自宅でアコーディオン教室を始めました。

ゴマ それ以来、教室も増えて4箇所に。生徒さんの数は何人くらい?

花岡 今は、所沢と、恵比寿、国立、清瀬の4つを合わせて約50名。延べにすると、300名にはなるでしょうね。

ゴマ 年齢層や性別はいかがですか?

花岡 最初の頃は年齢層は高かったのですが、今は若い人も増えましたね。小学生から80代までの方がおられます。男女比はほぼ半々ですね。

ゴマ 指導されているうえで気をつけておられることは?

花岡 一応、曲目は自由に、好きな曲をやっていただくのを基本にしていますが、人それぞれのその人に合った曲を見極めるのが大事ですね。
 それをまた、弾きやすいように、弾けるように直してあげないとつまらないんですよ。以前は教則本通りに、やさしい曲からその次というようにしていたんですが、するとそれだけで終わっちゃう。
 そうじゃなくて、初めからコードの勉強をして、ちょっと変えて弾いてみるとかすると、アコーディオンの楽しみが広がるんです。アコーディオンはそれができる便利な楽器なんです。

──では、続きは新しくできたスタジオの話や、今後の展望などについてお聞きしたいと思います。(2018.3.30取材)

 【アコーディオン教室のサイトはこちら】