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大野ウクレレ教室 主宰  大野 正 さん (その2)

仕事をリタイアして、本格的にウクレレに取り組んできた大野正さん。自身の演奏活動とともに、教室を開いて多くの生徒さんを指導。西野ウクレレという強い相棒を得てますます意気高いものがあります。(文・写真=ゴマッジョ)

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≫≫ ソロの楽譜は自己流で作る ≪≪

ゴマ 会社を閉じられたのは、60歳を過ぎられてから?

大野 もう20年近くになりますかね。100人ほどいた社員のあとの面倒を見て、やっと身軽になって、本格的にウクレレを始めるようになりました。
 そして、東村山の富士見ウクレレクラブというバンドに参加して、2年半ほど一緒に演奏活動をしました。

ゴマ ウクレレを教えるられるようになったのは?

大野 その富士見ウクレレクラブの仲間から、「教えてくれ」と頼まれたんです。当時はウクレレのソロをやる人が少なかったんですね。
 ウクレレ教室はいっぱいありますが、ソロを専門に教えるところは都内でも少ない。ソロを弾くには伴奏の何倍も練習をしないと…。普通はコードを覚えると歌うだけです。ウクレレは歌伴の楽器と思われていたんですね。
 私はそれじゃつまんないので、最初からソロをやっていた。

ゴマ 米兵のタンクさんに手ほどきを受けて、灰田先生のところにしばらく行ったものの、先ほどお聞きしたようにほとんど独学ですよね。

大野 ええそうです。自分で考え考えしてやってきました。はっきり言うと、ウクレレというのはセオリーがないんですよ。
 ピアノとかバイオリンやギターなどは、最初はこう、次にはこう進んで、楽譜はこれを使ってと、ちゃんと段階を踏んでやるんですが、ウクレレにはそういったものがないんです。
 まず、ウクレレには譜がない。いま教室で使っているのは、私の自己流のものです。昔、灰田先生のところで少し習ったけれど、それとはまた違う。
 センスのある人は自分で書いてやっている。

ゴマ 逆に言えば面白いですね、自由度があって。

大野 どの教室でもそこの先生がそれぞれのやり方で教えている。
 そこの譜を見ても私にはさっぱりわかりませんし、私の譜を見せても、「これ何だい?」ということになる。

ゴマ 統一してもいいのかなと思いますが。

大野 一時そういう機運があったんです。ソロをやる人が少なくなって、ハワイアンの人が集まったことがありますが、うまく続かなかった。
 最近、市販の譜が出てきましたけど、伴奏用のものが中心で、ソロの譜というのはほとんどないですね。

ゴマ ソロというとメロディ…。

大野 ええ、「ウクレレを弾いてください」と言っても、コードだけじゃ「弾く」とは言えない。メロディを弾いて初めて弾くということ。
 私はそういう主義でやってきました。

ゴマ 話は変わりますが、灰田先生の教室では、勝彦さんにも会われた?

大野 ええ、もちろん会いました。勝彦さんは芸能人ですけど、とても頭の低い人でした。紳士でしたね。お兄さんの晴彦さんは大作曲家といった雰囲気で、ちょっととっつきにくい感じでしたが。

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≫≫ ウクレレソロの魅力をみんなに ≪≪

ゴマ ご自宅での個人レッスンから、外での教室を始められたのは?

大野 1997年ころから自宅で教えていましたが、2000年の3月ころから、東村山の公民館でも始めました。
 その後、新所沢公民館、椿峰分館、松井公民館でも教室を開くようになりました。自宅では今も私が教えていますが、その他は、西野春平の息子さんの雅人さんに指導をお願いしています。雅人さんはギターやウクレレの製作もされますが、今は演奏活動と指導を中心にやっておられます。
 
 変な話、私はウクレレを教えてお金をいただいたことはないんですよ。20何年ずっとボランティアでやってきた。この自宅の教室は無料です。
 もっとも、公民館などでの教室は、会場代のこともありますから、会費を集めていますが。

ゴマ 生徒さんはいま何名くらいおられますか?

大野 約40名くらいですね。私の家に来られるのは8人で、全体の詳しい数は雅人さんに聞かないと…。
 長く続けておられる方たちがいて、とても上手になられました。そのうちの4人の方のCDも作りました。

ゴマ CDはどこで?

大野 自宅で私と西野雅人さんで作りました。今は簡単にできますから。

ゴマ 大野さんのCDは?

大野 私のは作っていません(笑い)。演奏したのは録音していますが。
 
ゴマ 改めてお聞きしますが、ウクレレの醍醐味は?

大野 小さな楽器で、弾くのが易しくて、習得するのが簡単で…。

ゴマ 入りやすいですか?

大野 入りやすいです。それでいながら、まあなんと奥行きの深いこと。
 テクニックがたくさんありましてね、ギターにはないようなテクニックがいくつもあります。

 ウクレレは、ハワイの言葉で「飛び跳ねるノミ」という意味です。小さな楽器の弦の上を指が軽やかに飛び跳ねるイメージですかね。
 ポルトガルの移民が持ち込んだ楽器が元になって、ハワイで改良が重ねられて今の形になったものです。
 それまでは楽器らしいものはなく、音楽理論なんてもちろんなかった。そんななかでみんなの生活に溶け込んで発達してきたわけですから、とても親しみやすい楽器です。そこにとてもひかれますね。
 
 何度もお話ししますが、私はソロの演奏にこだわってやってきました。そのためのいい楽器が欲しかった。そして西野さんにウクレレを作っていただいて、じつに力強い相棒を得ました。
 これからも、ウクレレソロの魅力を知っていただくために力を尽くしてゆきたいと想っています。

ゴマ 本日はありがとうございます。ますますのご活躍を。
 私どもも、所沢を音楽の街として盛り上げるのをミッションにしています。西野さんの工房も取材したいと考えています。(2016.2.15取材)