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花水木の咲く街のコンサート──所沢演奏家協会 (その1)

小手指駅周辺に在住の演奏家が集まって、地元の人たちに音楽を届けようと「小手指音楽家グループ」が発足したのは1985年。その翌年の1986年7月には第1回の「花水木の咲く街のコンサート」を開催。以来、約半年ごとに回を重ねて、この5月には第65回を迎えました。30年以上にわたって地域の人たちに楽しまれ親しまれてきたコンサートについて、協会代表の山田彰一さんと副代表の亀井美奈子さんにお話をうかがいました。(文・写真=ゴマッジョ)
 【所沢演奏家協会のサイト】

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●◆■ ボランティアに支えられ ■◆●

──花水木(ハナミズキ)の花言葉は『私の想いを受けとめてください』『返礼』『永続性』だそうです。そのとおりに長らく続けてこられた活動についてお聞かせください。

 最初は4名でスタートされたました。メンバーは、ピアノの奥浦博子さん、澤田勝行さん、藤田節子さんと、バリトンの藤田明さんです。藤田さんご夫妻は今も、名誉会員として残っていただいています。

 当時、新しく小手指公民館分館が建てられたときに、せっかくきれいなホールができたのだから活用しなければと、初代の館長に声をかけて、コンサートを始めたわけです。

──30年以上続けてこられて、いろいろな流れがあったと思いますが。

 最初は「小手指音楽家グループ」としてスタートしましたが、小手指以外の会員が増えてきたこともあって、10周年記念コンサートをした1995年には「所沢演奏家協会」と名称を変更して活動の輪を広げました。
 その前年までは、コンサートは小手指音楽家グループの主催でしたが、以降は「花水木の咲く街のコンサート実行委員会」の主催になりました。
 また、年2回の定期演奏会以外に、1994年10月と1995年10月に、協会の自主公演として、「彩の響(あやのひびき)演奏会」を所沢市民文化センターのミューズのキューブホールで開催しました。
 
 運営についても、演奏者である会員だけでなく、公民館の方たち以外にもボランティアでお手伝いしてしていただく方たちが集まり、実行委員として活動していただいています。
 これまで続けてこられたのは、その方たちのおかげです。

──運営と言えば、以前は協会の代表は毎年替わっておられたようですが。

 そうなんです。以前は一年ごとの持ち回りでやっていたんですが、仕事の都合でできない人もでてきますし、2年前から任期が5年になりました。
 3年先の35周年70回記念コンサートまでは私(山田)が代表を務めさせていただきます。

──コンサートを続けてゆくのには、集客などいろいろご苦労もおありだと思いますが…。

 そうですね。ちょうど20年前になりますが、一つの転機がありました。
 お客様がちゃんと集まらないと困るからどうしようかと、みんなで相談していました。それにはまず、地域の人たち知ってもらわなければならない。
 そのとき、近くのA新聞の販売店さんが協力してくださって、3~4年間、折込チラシを無償で配っていただいたんです。今年はこの地区、次はこの地区と、3軒に1軒くらいずつ…。
 それが非常に反響がありました。日曜日の午後に、500円で音楽を聴いて、いい気持ちになって帰るのがいいじゃない、という方が増えて、今はそのお子さんたちが来てくださるようになりました。おかげで、年齢層の幅が広がり、いつも200名近くの入場者があります。

(写真左:代表の山田彰一さん、写真右:副代表の亀井美奈子さん)

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●◆■ 生の演奏の魅力をみんなに ■◆●

──ところで3年前に、藤本所沢市長と所沢演奏家協会の活動について、いろいろお話をされたとか。

 ええ、2015年の「30周年記念コンサート」の年に、藤本市長にお会いする機会がありました。市長から、30年続いているということから、「協会の人と話がしたい」とのことでおうかがいしたわけです。

──その前の年の2014年に、藤本市長の肝いりで所沢市のプロジェクト「音楽のあるまちづくり(=略称『音まち』)」がスタートしています。
 私どもptoko(ピートコ)も協力団体としてお手伝いしています。
 市長は、所沢市を「音楽のまち」として活性化を図りたいという気持ちから、今後の参考にもと興味をもたれたのでしょう。

 そのとき、市長との面談でいろいろ話をしたあとで、「音のために、何かしてほしいことがあれば」とたずねられたんです。
 そこで“反響板”の話をしました。反響板は多目的ホールなどで舞台上での生演奏に対応するために設置される音響反射効果用の可動壁のことです。“音響反射板”とも呼ばれます。
 私達が常用しているコンサート会場の小手指公民館分館には反響板が2枚しかないけれど、4枚に増やしてもらえればとお願いしました。
 するとすぐに対応していただいて、「なんとかならないか」と職員の方に話をされました。その結果、予備費から予算を出すのは難しいけど、小手指公民館本舘に反響板が2枚あるが、ずっと使っていないのでそれを移していいということになりました。
 反響板は大きくてかなりかさばるので、みんなで苦労して運びました。
 4枚になったおかげで音のバランスが抜群に良くなり、音響効果が格段に上がりました。演奏家にとっても聴く人にとってもありがたいことです。

──それはそれは! 音楽は生で聴くにこしたことはありませんね。演劇やスポーツもそうですが。それも一流のものを。贅沢と言えば、贅沢。
 私も、昨年でしたが、ミューズのキューブホールでモーツァルトの交響曲第40番を聴きました。余りに有名な曲で、それまでに何度かラジオやレコード、CDなどて聴いていましたが、初めて生で聴いて実に感動しました。
「花水木の咲く街のコンサート」をまだ聴いたことのない方にはぜひ経験していただきたいですね。小手指公民館分館は駅からも近いですし。

 では後半は、コンサートの出演者のことや、地域との関わりなどの話をお聞きしたと思います。(2018.3.28取材)

(写真:実行委員のみなさんと)