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“所沢を音楽のまちに”──藤本市長に聞く (下)

「未来(あす)を見つめ 今を動く!」が藤本市長の日頃のスローガン。そして、「文化の風薫るマチ 所沢を目指して動く」と標榜されています。所沢の文化行政の現状と今後についてうかがいました。(文=ゴマッジョ 写真=倉本兼治)

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■◆● 文化芸術振興課に期待 ●◆■

──所沢の文化全体について、どのようにお考えですか?
 
藤本 所沢のもつ文化というのは、いろんな側面があると思うんですね。たとえば、重松流祭囃子や「ところざわまつり」などがあり、史跡的なものもある。
 それも大事にしなければいけません。と同時に所沢の潜在的な力として、文化的な素養が高い人がいっぱいいるということも重視したいですね。
 そのパワーを存分に発揮できる環境を整えて、文化のマチとして誇れるようにしていきたいと考えています。
 
──周りの人たちからは、「所沢市はもっと文化に力を入れてほしい」「文化事業の相談に行ってもなにかと制約が多い」という声を聞いたりします。
 昨年4月に市民部に「文化芸術振興課」が新設されました。この課は、それらの声に応えるものではないかと思っていますが。
 これも市長の発案ですか?
 
藤本 いや、私じゃないです。前からそういう動きがあったんです。
 従来、文化を扱う部署がいくつかにわかれていました。たとえば、ミューズの管理や、市当局や教育委員会の担当する文化があって、どこに相談に行ったらいいかわからない状況があった。それをなんとか一本化しようと。
 文化財的なものは教育委員会に任せるとして、動いている芸術文化については市の部局がタッチして、統合的に盛り上げるほうがいいと、新しい課を立ち上げました。スピーディに対応できるし、有効な広報活動もできます。
 
──文化は生活の中に息づいていなければ、価値はありませんよね。
 100年前のことより、今の市民生活をどれだけ豊かにしているかという観点から、文化活動を見直すことが必要ではないかと思います。
 そうした面でも、文化芸術振興課のこれからの役割は大きいですね。

藤本 守備範囲が広いので大変でしょうが、大いに期待しています。
 型にはまった決まりきったことをやるところではなくて、自由な発想で活動できる課だと思うんですよ。
 文化芸術というのは動いているものだし、有形のものも無形のものもある。
 既成の概念にとらわれずに、いろんなアイデアを集め、いいところを見つけてきて、それを応援したり、広めたりとか、縦横無尽に展開してもらえたらと思っています。

──課そのものが文化芸術的な動きをしてもらいたいですね。

藤本 今、課では「文化芸術振興ビジョン」の策定に取り組んでいます。その予算化も進めています。
 所沢の文化ブランドを高めるために頑張ってもらいたいですね。

──それは楽しみですね。まず、コンセプトとビジョンありき、ですよね。
 お手伝いできることがあれば、ご遠慮なくお申し付けください。

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■◆● 地方創生のモデル都市に ●◆■

──ところで、ミューズの大改修が予定されているそうですが?

藤本 ミューズも建設されてから20年以上が経ちました。ミューズの改修については、東京オリンピック・パラリンピックのプレ・イベントに間に合うようにできればと思っています。
 オリンピック・パラリンピックの本番ではスポーツとともに文化の祭典も行われます。そのための施設や報道陣などのための施設が必要で、そのためにイベント会場が都心では不足するらしいです。
 所沢を使ってもらえれば、いままでにないイベントが開催できるのでは、と。

──ホテルや会議場なども必要になりますね。
 そう言えば、(株)KADOKAWAが東所沢地区に建設を予定しているCOOL JAPAN FOREST(クール ジャパン フォレスト)の「ところざわサクラタウン(仮称)」では、ホテルや国際会議場の建設計画があるそうですね。

藤本 (株)KADOKAWAさんはその会議場を「国際」とは言わないでくれとのことなので、巨大イベント会場、と。
 (株)KADOKAWAはいろんなコンテンツをもっているので、オリンピックの前の年には完成させて、アニメやコスプレなどのイベントを計画しているようです。
 昨年が(株)KADOKAWAの創立70周年で、そのメモリアルとしての意味があるのです。200億円以上をかけるのですが、それは「儲け」が目的じゃなく、文化の会社KADOKAWAの70年のエポック・メーキングな事業として企画し、所沢を選んでいただきました。

──サクラタウンでは、美術館や博物館・図書館の建設が企画されています。いずれもいままでの所沢には不足しているものですね、
 完成すれば、市外からの来訪者も増えると思います。そのときに合わせて、文化の薫り高い所沢として、魅力あるまちづくりをしたいものです。

藤本 文化モールが来てくれてよかったです。この共同プロジェクトを諸手を挙げて歓迎し、良きパートナーとして努力していきます。
 ショッピング・モールが来れば消費者としては嬉しいでしょうが、いままであった商店街などが大きなダメージを受けます。そして、人と人のつながりがまちから消えていきます。そういう例はよく見かけます。
 そうではなくて、このプロジェクトは自然と文化が調和し人と人の絆を紡いでいくまちづくりを目指す世界初の事業です。
 (株)KADOKAWAと我々行政が共同で取り組んで、「みどり」と「文化」と「産業」がともに進化し、発展していく。そういう新しい地方創生のモデルとして実現したいですね。

──これからの所沢が、文化の薫る魅力ある街としてどう変貌していくか、大いに楽しみです。「住んでみたい」「行ってみたい」街として広くアピールしたいですね。私どもも微力ながらお手伝いできればと思っています。
 本日はどうもありがとうございました。(2016.03.18取材)